経済地理学年報
Online ISSN : 2424-1636
Print ISSN : 0004-5683
ISSN-L : 0004-5683
37 巻, 2 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年 37 巻 2 号 p. Cover1-
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年 37 巻 2 号 p. Cover2-
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 37 巻 2 号 p. App1-
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 栗原 武美子
    原稿種別: 本文
    1991 年 37 巻 2 号 p. 147-165
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
    日加貿易をとり巻く政治的経済的環境の過去10年間における変化のうち, 最も重要な出来事は, 1984年のカナダにおける自由党から進歩保守党への政権交代, 1985年になされた5大先進工業国によるプラザ合意, さらには1988年に調印された加米自由貿易協定であった. カナダ経済は貿易・投資両面にわたって米国経済に大きく依存しており, 自由党トルドー政権時代には, 対米経済関係の比重を減らして, ECおよび日本とのあいだの貿易・投資の拡充を図ろうとする「第3の選択」政策が試みられた. その後の政権交代で誕生したマルロー二政府は, 北米大陸における単一の自由市場の形成を利用してカナダ経済の活性化を図りつつ,「ゴーイング・グローバル」で新たな展開を求めている. 日加貿易はこうした変化に対応しつつ, 過去10年間に順調に拡大してきた。但し, その内容を見ると, カナダから日本へは, 農産物や鉱物資源などの一次産品の輸出が中心であるのに対し, 日本からカナダへの輸出の8割以上は機械や部品が占めており, プラザ合意以降の円高もこの貿易構造を大きく変えるほどの効果を持ってはいない. このような貿易構造をカナダは「アンバランス」な関係と捉え, 一方日本はこれを「相互補完的」関係と捉えている. ここに今日の日加貿易の構造的特徴が現われている. そこには将来の両国間における貿易摩擦の可能性も潜在している. カナダは日本と異なり, きわめて地域分権的色彩の強い連邦国家であり, 各州ごとに特色のある経済圏を構成している. 本稿では, 主要4州を取り上げて, 地域ごとに日本との貿易の特徴を明らかにする. 大別すると資源州と工業州の二つの貿易パターンに類型化され, 前者はおおむね現在の日加貿易に満足しつつも, さらにハイテク産業等の誘致を図ることで, 資源州からの脱却を目指している. 他方, 後者は対日貿易の入超を克服するために, 日本への工業製品の輸出拡大を図ろうとしており, 連邦政府もこうした工業州の要請に応えて, 日本に対しカナダ製品の輸入拡大を働きかけているのである. 日加貿易の展開において, 重要な位置を占めてきたのが9大総合商社であるが, その役割は多岐にわたっている。商社は単なる商品売買の媒介役たるにとどまらず, 情報の収集および資金融通面で重要な役割を果たし, メイン・バンクと共に各系列グループの中核をなしており, 依然としてその独自の地位を保ち続けている. 総合商社は自社のカナダ子会社や合弁会社を通して日加貿易に大きく関与してきた. 前述の日加貿易のパターンは総合商社がその強みを発揮できるものであり, カナダの主要4都市に子会社の本店・支店を設置し, 活発な経済活動を行なってきた。総合商社の役割はカナダ政府も認めるところで, カナダ政府は4社と産業協力等の覚書を結んでいる. 商社は連邦・州政府の期待に応えると同時に自らの利益を追求するため, 金額的には僅かであるが日本へ付加価値の高い工業製品を輸出している。商社を通しての輸出のメリットとしては, 1) 世界中に張り巡らされた総合商社の市場網, 2) 系列企業を使った新市場の開拓能力, 3) 政策担当者とのコネクション, 4) 東京などの大都市における事務所の代理機能, 5) 情報・資金の提供能力が挙げられる. 逆に, デメリットとしては, 1) 商社側のカナダの中小企業に対する関心の低さ, 2) 商品に対する専門知識・人材の欠如, 3) 価格面での不利, 4) 顧客からのフィード・バックの弱さ, 5) 系列企業の製品との競合がある. カナダ企業はこれらの長短を比較秤量しつつ総合商社を利用してきた. 今後の日加貿易の推進には, 双方にとって満足のいく貿易構造が新たに構築されなければならないであろう. そしてそのためには, 政治的経済的環境そのものの更なる変化が必要とされ, 直接投資のあり方が改めて問われることになるであろう.
  • 張 文嘗
    原稿種別: 本文
    1991 年 37 巻 2 号 p. 166-172
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
    地大物博と形容される中国の場合, 適切な経済地域区分に基づいて経済政策を行うことは, 極めて重要な政治的課題であり, それ故に合理的な地域区分(経済区)の立案が研究者, 特に地理学者に対して要求されている. 新中国成立後, 経済区の性格規定が多くの研究者によって試みられたが, まだ十分な意見の一致は得られていない. また経済区の区分に関しても諸説がある. 比較的有力な多数意見として, その区分は客観性, 地域性, 全面性, 階層性の特性を具備すべきことと, 地域間分業と域内の総合的発展とをうまく結びつけ, かつ各経済区では中心都市と周辺地区とが有機的に結びついた地域経済総合体の形成をめざすべきことが, 指摘されている. だが, 上記の観点を共有する, 合縦型とも言うべき地域区分草案にも地理学者によって3つの草案が提示されている. そのそれぞれの特性を明かにし, 中国地域区分研究の動向を示した.
  • 石川 利治
    原稿種別: 本文
    1991 年 37 巻 2 号 p. 173-181
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
    空間的競争均衡解として, レッシュ型およびグリーンハット-オータ型均衡解は代表的なものである. しかし, 空間的競争均衡はなにもこの2つに限定されず, 無数にある. これらの均衡解はフーヴァーが考案したフロンティア価格曲線上の点へ対応させることができる. この対応により, 次のことが判明する. レッシュ型均衡解は市場地域の面積を最小化させ, グリーンハット-オータ型のそれはフロンティア価格を最小化させる特徴をもつ. 最適な空間的競争均衡を, 単位面積当りの社会的余剰を最大化するものと定義すれば, それはグリーンハット-オータ型均衡解より小さい市楊地域をもつ均衡になる. 単位面積当りの消費者余剰のみの観点からすれば, それを最大にするのはグリーンハット-オータ型均衡解より大きい市場地域をもつ均衡になる. レッシュ型とグリーンハット-オータ型均衡解を比較すれば, 社会的および消費者余剰の点で, 後者は前者よりはるかに優れた均衡である.
  • 小長谷 一之
    原稿種別: 本文
    1991 年 37 巻 2 号 p. 182-186
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 野尻 亘
    原稿種別: 本文
    1991 年 37 巻 2 号 p. 186-190
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 37 巻 2 号 p. 191-197
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 37 巻 2 号 p. 198-
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年 37 巻 2 号 p. Cover3-
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年 37 巻 2 号 p. Cover4-
    発行日: 1991/06/30
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
feedback
Top