安全工学
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44 巻, 4 号
安全工学_2005_4
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会告
安全への提言
総説
  • -プラントの安全に関するエンジニアリングとマネジメント
    松本 俊次
    2005 年44 巻4 号 p. 224-232
    発行日: 2005/08/15
    公開日: 2016/12/30
    ジャーナル フリー

    国際市場に多大の影響を及ぼしているリスクベースド・アプローチ型の米国連邦法の29 CFR OSHA が規定するPSMProcess Safety Management)の底流にある“Safety through design”の概念に基づく“Layers of protection for plant”の考え方を紹介するとともに,今後のプロセスプラントの安全に関わるエンジニアリングとマネジメントに必要とする課題について述べる.

  • 中西 美和
    2005 年44 巻4 号 p. 233-240
    発行日: 2005/08/15
    公開日: 2016/12/30
    ジャーナル フリー

    Augmented Reality とは,視野における現実世界をより強化する技術であり,具体的には,コンピュータと透過型ヘッドマウントディスプレイ等の表示装置を用いて,作業者が,現実世界にある対象を実際に見ながら,同時にその対象に関する別の情報を重ねて見ることを可能にする技術である. 本稿ではまず,このAugmented Reality の種々の分野への応用に関する提案と,それに対して残されている課題について概説する.さらに,これまで著者らが行ってきた研究の紹介を通して,Augmented Reality のヒューマンファクター分野への応用,すなわち,ヒューマンエラーの防止や作業者の知的支援を狙いとした応用の可能性について述べる.

論文
  • 齋藤 耕一・大幢 勝利, 櫻井 成一郎
    2005 年44 巻4 号 p. 241-249
    発行日: 2005/08/15
    公開日: 2016/12/30
    ジャーナル フリー

    共通の危険に直面したときでも,人はそれぞれの対応を示す.対応によっては,大きな事故の発生の要因になる.本文では,コンピュータによるリスクコミュニケーションの支援の方法を提案する.支援の方法の一つは,コミュニケーションのテキスト文をキーワードで表すことである.しかし,立場によってキーワードの意味が異なる.この問題を解決するために,複数のクラスで立場の多様性を表し,メッセージの意図も立場の遷移によって現れるという仮説をたてる.複数のクラスに対して2 クラスの分類学習を提案しキーワードの洗練化を行い,実験によってこの方法の有効性を示す.

  • 嶋村 幸仁・岡本 眞一
    2005 年44 巻4 号 p. 250-256
    発行日: 2005/08/15
    公開日: 2016/12/30
    ジャーナル フリー

    本研究は,企業における環境リスク・マネジメントの構築にあたり,特に環境リスクコストに着目し,新たなフレームワークを提案する.生産流通システムの決定における延期-投機原理には,投機と延期の二つの側面があり,これらを環境リスクコストの決定に変換した場合,防止と対処に相当する点を検討する.さらに,これらは,環境リスク・マネジメントにおけるコントロールコスト,ファイナンシングコスト,という二つの費用に相当しており,これらの費用概念が,環境リスクコストの決定に重要な要素であることを主張する.本研究では,このような流れを新たなフレームワークで表現し,本フレームワークを用い,企業の環境活動を整理・検討することにより,企業における環境リスク・マネジメントのコスト配分の評価を容易にするものである.

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