日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
作業対象物の大きさを考慮した場合の作業域について(青年女子の場合)
岩瀬 雅治小黒 芳男
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1992 年 43 巻 1 号 p. 6-11

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抄録
本研究は, 作業対象物の大きさを考慮した場合の作業域の設定のための基礎資料を得る目的で行われた.15名の右利きの女子学生を被計測者とし, 作業面と椅子の高さの差を座高の1/3とする座居姿勢において, 被計測者の前方縦方向に対して7水準, その各々に対し左右横方向に対して10水準の作業位置を設定し, 各水準ごとに両腕の橈骨点, 茎突点, 小指第3関節点の3点の位置を計測した.この計測結果を基にして, この3点の座標を前方縦方向の水準と左右横方向の水準から決定する回帰式を求めた.これらの回帰式より作業対象物の左右横方向の水準と前方縦方向の水準があらかじめわかれば, 橈骨点, 茎突点, 小指第3関節点の位置を求めることができ, 作業域レイアウトの設定に役立てることができる.
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© 1992 公益社団法人 日本経営工学会
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