日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
リードタイムの変動を考慮した定量引取りかんばん方式の最適運用法
柳川 佳也宮崎 茂次太田 宏
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1992 年 43 巻 1 号 p. 1-5

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抄録
定期引取りかんばん方式に対し, 運用に関わる費用を最小にする最適運用法については様々な研究がなされている.しかし, 定量引取りかんばん方式に対する解析はあまりなされていない.本報文では, 単位時間当りの部品使用量が計画期間中の一定期間(期)ごとに変化し, かつ納入リードタイムが変動する場合の定量引取り形態の社内かんばんを対象とし, 安全在庫量, 各期の単位時間当りの部品使用量などを与え, シミュレーションにより, 対象とする部品の後工程における平均在庫量などを算出する.その結果より, 部品の在庫費用と引取り費用の和からなるかんばん方式運用総費用を平均的に最小にできる最適コンテナ容量を求める.ついで, 種々のパラメータを変化させた場合の最適運用法を示す.
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© 1992 公益社団法人 日本経営工学会
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