抄録
コンベヤ生産ステーション(CSPS)における作業方策としては数多くのものが考えられる.本論文では興味ある三つの作業方策を加えた七つの作業方策の優劣関係と効果的方策の構造が研究されている.各作業方策の平均遅れ時間を中心に比較検討した結果, ノン・シークエンシャル型方策(すなわち, SUP, FRP, SdRP, およびRSdRPの特長が明らかにされ, シークエンシャル型方策のRdSRPが理論的に優れた最適方策であることが示唆されている.また, 最適レインジ方略の条件である単調性は, SdSRPの場合以外にも成立することが見いだされている.