抄録
清涼飲料水のメーカーではビンなどの容器に対する投資が多額で, コストのなかに占める容器代の比率はかなり大きい.需要が増加すれば必要な容器の数も増えるが, 需要の季節変動や市場に滞留する時間の長短などによって容器の年間回転数が大きな影響を受け, その他, 容器の破損, 傷による更新, ビン代の預り金など多くの要因によって容器のコストを正しく見積もることはなかなか困難である.そこで本研究は, 某清涼飲料水メーカーを例としてとりあげ, ビン詰めされた清涼飲料水1本のなかに示るビンの変動的コストがどんな要因をどの程度に受けるものかを調べることを目的としたものである.