日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
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生産ラインにおける並列化の効果 : 作業時間分布の影響について
井山 俊郎
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1980 年 31 巻 3 号 p. 335-341

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抄録
生産ラインにおける生産率改善の方法としてBufferの導入が考えられるが, 大きな生産率改善を得るにはかなり大きなBuffer容量を導入する必要がある.したがって効果的な生産率改善を行なうには他の方法も同時に考えなくてはならない.ここでは種々の作業時間分布を持つ生産ラインの並列化による効果をシミュレーションを用いて議論し, その効果を仮想Buffer容量なる尺度を用いて簡明に表わす.この結果, 仮想Buffer容量は種々の作業時間分布に対し近似的にステーション当たりのBuffer容量の一次式で表わされ, 並列化の効果が大であることが明らかにされる.
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© 1980 公益社団法人 日本経営工学会
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