学部で学んだ電磁気学の教科書が「電気磁気学」(山田直平著,電気学会)であったので,電気学会には半世紀近くも前からお世話になっていることになる(赤いケースに入ったこの教科書は,今も書棚に鎮座している)。当時受けた授業は,当然対面の授業であったし,その20 年ほど後に自分が教えること
1.はじめに
水素は利用時に温室効果ガスを排出しない,さまざまな資源から製造可能といった特徴を有していることから,気候変動問題やエネルギーセキュリティの確保といった社会的課題解決の一助となることが期待される。日本では2009年に家庭用燃料電池システム,2014年に燃料電池自
1.はじめに
近年,再生可能エネルギーの導入拡大に伴い系統の調整力不足が問題となっている。この問題を解決するためにPower to Gas(P2G)の検討が進められている。本稿では,P2Gの背景と,将来的なP2G事業モデルの実現を目指した技術的な取り組みとして,再生可能エネルギーを利用した
1.はじめに
技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA)は,水素を「つくる」「はこぶ」「ためる」「つかう」ためのサプライチェーン上流から下流に至るコア技術と運用ノウハウを持つ世界屈指の企業で構成されている。技術・ノウハウの歴史は,LNGに端を発し半世紀
1.はじめに
2017年7月に三菱商事(株),三井物産(株),日本郵船(株)と千代田化工建設(株)の4社による次世代水素エネルギーチェーン技術研究組合(以下AHEAD:Advanced Hydrogen Energy Chain Association For Technology Development)が設立されてから早くも2年半の月日が流れ
1.はじめに
富士通(株)は,国際体操連盟・日本体操協会との連携により,体操競技における正確かつ公平な採点の実現を目指して,採点支援技術の開発に取り組んでいる。採点支援技術は,LiDAR(Light Detection and Ranging)方式の3Dレーザセンサによって取得された3 次元点群から,Deep
1.はじめに
スマートメータの導入が進み,一般の人に広く認知され始めた。東京電力管内では近々全家庭への設置が完了し,検定満期を迎えるメータも出始める。
この時期に,これまでの使用状況を振り返るとともに,経済産業省が考える次世代スマートメータへの期待と課題
1.はじめに
日本の国土は海で隔てられており,沖縄などの島嶼地域を除くと,北海道・本州・四国・九州の4 島に分かれている。日本の電力系統は,経済性や供給信頼度を向上させるため,早くから島間の相互連系が進められてきたが,北海道・本州間については,津軽海峡で隔てられており,技術
工学教育国際会議と学生による研究発表会を開催
国際高等専門学校は高専から大学院までの5+4の9年間で「グローバルイノベーター」の育成を目指すもので,海外提携校との活発な交流を行っている。交流の一環として,