日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
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ISSN-L : 1881-7319
研究報告
当院で行った間質性肺炎急性増悪への血液浄化療法の治療成績と多職種的視点からの考察
近藤 圭介福田 健介酒寄 雅史園田 唯粟野 暢康小野 竜守屋 敦子西村 基記寺尾 多恵子堀内 勇人齋藤 郁郎安藤 常浩生島 壮一郎
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キーワード: 間質性肺炎, PMX-DHP, PMMA-CHDF
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2016 年 26 巻 2 号 p. 323-325

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抄録

当院において間質性肺炎の急性増悪に対して,polymyxin-B immobilized column direct hemoperfusion(以下PMX-DHP)および炎症性メディエーターの除去を目的としたpolymethylmethacrylate膜(以下,PMMA膜)を用いた血液浄化療法(以下PMMA-CHDF)を同時に行った症例を後方視的に検討した.30日,90日生存率などは近年の本邦の報告とも遜色のない結果が得られたが,血液浄化療法の施行中は人工呼吸管理などに加え,出血症状や回路の閉塞などの問題点に関して医師のみならず看護師,臨床工学技士など多職種間の連携を必要とした.PMX-DHP,PMMA-CHDFを用いた集学的治療には,医療安全の観点からも多職種連携が必要である.

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© 2016 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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