2016 年 26 巻 2 号 p. 323-325
当院において間質性肺炎の急性増悪に対して,polymyxin-B immobilized column direct hemoperfusion(以下PMX-DHP)および炎症性メディエーターの除去を目的としたpolymethylmethacrylate膜(以下,PMMA膜)を用いた血液浄化療法(以下PMMA-CHDF)を同時に行った症例を後方視的に検討した.30日,90日生存率などは近年の本邦の報告とも遜色のない結果が得られたが,血液浄化療法の施行中は人工呼吸管理などに加え,出血症状や回路の閉塞などの問題点に関して医師のみならず看護師,臨床工学技士など多職種間の連携を必要とした.PMX-DHP,PMMA-CHDFを用いた集学的治療には,医療安全の観点からも多職種連携が必要である.