2013 年 5 巻 2 号 p. 59-62
岩手県では,現在,2013年3月に「ひとと環境に優しいふるさと農業プラン」を策定し,有機農業を含む環境保全型農業の推進に取り組んでいる.
岩手県農業研究センターでは,1997年4月に環境保全研究室を設置し本格的に有機農業関係研究を開始した.初期の研究は,有機農業のリスク評価が中心であったが,最近は,有機農業の課題をいかに解決するかといった方向に変わってきている.中でも水稲有機栽培については,もっとも大きな課題である除草技術の開発に取り組み,機械除草技術に複数の耕種的防除手段を組み合わせることで一定の成果が得られた.現在は,その技術の普及に取り組んでいる.