オレオサイエンス
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総合論文
医薬品製剤としてのリピッドベシクル
竹内 洋文
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2002 年 2 巻 4 号 p. 181-188,178

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抄録
生体適合性に優れたリン脂質は医薬品製剤の素材として注目されている。特にリン脂質を構成成分とするリピッドベシクルはドラッグデリバリーシステム (DDS) において有用な薬物キャリアーとして期待されている。制癌剤を封入したリポソーム, 脂溶性薬物を封入したリピッドエマルションなど一部はすでに実用化されている。本論文では, より高機能化されたリピッドベシクルの開発を目的として研究されている表面修飾リピッドベシクルについて紹介する。これらの研究は, ペプチドの経口投与製剤, 血中長期滞留性キャリアーなどの開発に寄与すると考えられる。
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© 2002 公益社団法人 日本油化学会
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