2020 年 29 巻 5 号 p. 285-291
【目的】腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術後におけるDynamic Volumetric Computed Tomography Angiography(DVCTA)のエンドリーク(EL)検出に対する有効性を検討した.【方法】対象患者は2015年1月から2018年11月の期間中にCTAおよびDVCTAを撮影した術後患者50名を対象とした.動脈瘤最大短径,ELの存在と分類を評価した.【結果】動脈瘤最大短径は2検査間でよく一致した(R2=0.94, P<0.05).DVCTAは追加治療の判断や,ELの正確なタイプ分類に有用であった.【結論】DVCTAの動的な画像情報は,ELの検出やタイプ分類判断に必要な情報を提供する.