日本血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-767X
Print ISSN : 0918-6778
症例
Najutaプロトタイプモデルによる遠位弓部大動脈瘤治療後の開窓部エンドリークに対しVALIANT Captiviaの内挿が有効であった一例
深田 穣治 中島 智博田宮 幸彦栗本 義彦
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ジャーナル オープンアクセス

2017 年 26 巻 2 号 p. 103-107

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抄録

症例は85歳,男性.80歳時に遠位弓部大動脈瘤に対しNajutaプロトタイプモデルによるTEVARを施行した.術後3年目に開窓部からのエンドリークが発生しその後瘤径が徐々に拡大した.Japan score 70.0%,Clinical frailty scale 6のハイリスク症例であったが,VALIANT Captiviaを用いて開窓部の圧着および閉鎖を行うことで低侵襲にエンドリークの制御が可能であった.VALIANT Captiviaは強力なradial forceを有するため,Najuta TEVARの術後に開窓部からエンドリークを発症した症例に対して有効な治療手段になりうると考えられたので報告した.

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