2017 年 26 巻 2 号 p. 103-107
症例は85歳,男性.80歳時に遠位弓部大動脈瘤に対しNajutaプロトタイプモデルによるTEVARを施行した.術後3年目に開窓部からのエンドリークが発生しその後瘤径が徐々に拡大した.Japan score 70.0%,Clinical frailty scale 6のハイリスク症例であったが,VALIANT Captiviaを用いて開窓部の圧着および閉鎖を行うことで低侵襲にエンドリークの制御が可能であった.VALIANT Captiviaは強力なradial forceを有するため,Najuta TEVARの術後に開窓部からエンドリークを発症した症例に対して有効な治療手段になりうると考えられたので報告した.