抄録
慢性疾患とともに生きる患者は「一生治らない病気」と対峙しながら,その人なりに病気を受け入れていく.「病があってもその人(自分)らしく生きられる」というゴールに向かい,医療者はその過程を支援しつつ〈患者とともに考え,療養行動と生活の折り合いをつけていく〉という生活調整を支援するパートナーである.慢性呼吸器疾患看護と糖尿病看護は,慢性疾患とともに生きる患者を支援するという共通点がある.
糖尿病看護認定看護師として糖尿病患者に支援してきた経験から,①認定看護師としてどのように活動を展開してきたか,②慢性疾患である糖尿病患者への支援の実際,③診療報酬獲得にかかわる認定看護師の役割の3点を述べ,今後の慢性呼吸器疾患看護認定看護師の活動について演者および会場の方々とともに考えてみたい.