日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
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ISSN-L : 1881-7319
原著
睡眠呼吸障害スクリーニング質問紙日本語版の信頼性と妥当性
小島 重子榊原 博樹岡澤 光芝佐々木 文彦小橋 保夫斉藤 文子平田 正敏松下 兼弘橋本 修二
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2007 年 17 巻 3 号 p. 251-256

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抄録

Berlin Questionnaire日本語版の妥当性を539名で,信頼性を209名で検討した.3カテゴリー中「いびき」「肥満と高血圧」は睡眠呼吸障害(SDB)と有意に関連し,信頼性を示すコーエンのκ係数が大きかった.「覚醒時の眠気・倦怠感」はSDBと有意に関連せず,κ係数が大きくなかった.SDBと睡眠時無呼吸症候群に対する日本語版の感度・特異度は38%・85%と42%・81%であり,判定基準を変更しても両方が同時に高くはならず,見直しの必要性が示唆された.

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© 2007 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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