2007 年 17 巻 3 号 p. 251-256
Berlin Questionnaire日本語版の妥当性を539名で,信頼性を209名で検討した.3カテゴリー中「いびき」「肥満と高血圧」は睡眠呼吸障害(SDB)と有意に関連し,信頼性を示すコーエンのκ係数が大きかった.「覚醒時の眠気・倦怠感」はSDBと有意に関連せず,κ係数が大きくなかった.SDBと睡眠時無呼吸症候群に対する日本語版の感度・特異度は38%・85%と42%・81%であり,判定基準を変更しても両方が同時に高くはならず,見直しの必要性が示唆された.