土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
論文
LEDの波長と点滅周期の違いが屋外での誘虫量に及ぼす影響
加藤 雄大望月 克也宮瀬 文裕宇野 昌利正井 洋一山田 史章
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2024 年 80 巻 1 号 論文ID: 22-00331

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抄録

 夜間工事照明は周辺の広い範囲に影響を及ぼすため,露光範囲の削減や誘虫性の低い光源の使用が求められる.誘虫性の低い光源としてLED灯が挙げられるが,種によってLED灯にも大量に誘引される.本報では,様々な波長と点滅周期のLED灯を用いた誘虫試験を実施した.さらに,通常の白色LED灯と,100Hzで点滅してかつ様々な色温度を持つLED灯を用いて,それぞれの誘虫量を比較する試験を実施した.結果,波長,点滅周期ともに昆虫種によって異なる影響が確認された.波長の比較では,多くの目で赤色の波長を多く含む色への誘虫量が減少する傾向が見られた.点滅周期の比較では,点滅の周波数が低くなるほど少なくなる傾向が見られたが,100Hzのパルス点灯LED灯と定電流点灯LED灯の比較では一部の目でパルス点灯の方が増加する傾向が見られた.

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