土木学会論文集
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和文論文
各種ベントナイト系緩衝材の膨潤特性に及ぼす人工海水の影響
直井 優小峯 秀雄安原 一哉村上 哲百瀬 和夫坂上 武晴
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2005 年 2005 巻 785 号 p. 785_39-785_49

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抄録
高レベル放射性廃棄物地層処分施設は沿岸部に建設される可能性があり, 処分施設に流入する地下水には, 海水起源の塩類が多く含有されることが考えられる. このような背景から, ベントナイト系緩衝材に及ぼす海水の影響を実験的に調査することは重要である. 本研究では, 緩衝材の膨潤特性に着目し, 各種ベントナイトの膨潤圧・膨潤変形特性に及ぼす海水 (人工海水) の影響を調査した. さらに, 取得した実験結果を整理し, 緩衝材の乾燥密度, ベントナイトのモンモリロナイト含有率・交換性陽イオンの種類, および拘束圧条件の観点からベントナイト系緩衝材の膨潤圧・膨潤変形特性に及ぼす海水の影響程度を明確にした. これらの結果に基づき, 海水の影響を受けにくい緩衝材の材料仕様を明らかにした.
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© 2005 公益社団法人 土木学会
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