2025 年 2025 巻 BI-026 号 p. 13-
高齢になっても地域で元気に暮らせること,健康を維持することは,生きがい,豊かな生活,医療費の抑制など,個人と社会の双方にとって大きなメリットがある.少子高齢化・人口減少社会において,地域住民が健康であり,生きがいを感じ,安心安全な生活を送ることができる都市が求められている.本稿では,その実現を目指す健康増進都市(Smart Wellness City)と,そのデジタル社会実験にむけての取り組みとして,合成人工データとモバイル空間データを用いた住民行動における歩行数を推定するシミュレータ開発について述べる.本シミュレータは,NetLogoをベースに構築され,地域住民全体に働きかけてリスク低減を目指し,住民全体の日常の身体活動量を増加させる施策効果を推定することを目的としている.