日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
最適スケジュールの特徴を利用したロットスケジューリング方式 : ロット生産システムにおける生産指示方式の研究
堀 康裕十代田 三知男
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1994 年 45 巻 2 号 p. 85-97

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抄録
今日, 組立メーカは資材在庫削減の為に, 部品加工メーカに対して部品の分納を要求してくる事が多い.ロット生産を行う部品加工メーカでは, 本条件下で納期遅れをゼロにし, 自社の製品在庫を小さくするスケジューリング方式を設定する事が管理上重要である.そこで本研究では, 製品在庫時間を小さくする為の計画的な遊休時間を許容し納期遅れを許さない条件下で, 総製品在庫時間の最小化をはかるためのヒューリスティック・ロット・スケジューリング方式を提案する.本方式は.(1)スケジューリングモデルの分納条件を7指標で表し, (2)解くべき問題の7指標を計算し, (3)これと同じ分納条件の小規模問題を乱数にて多数作成し, (4)分枝限定法により全ての問題の最適スケジュールを求め, (5)得られた最適スケジュールから特徴を抽出し, (6)この特徴を用いて, 製品順序交換処理ルールにより解くべき問題へアプローチする方法である.最後に性能評価により本方式の有効性を示した.
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© 1994 公益社団法人 日本経営工学会
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