日本経営工学会誌
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多段階工程の生産指示方式における生産指示量変動および期末在庫量変動の解析
田部 勉村松 林太郎田中 芳彦
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1980 年 31 巻 3 号 p. 316-321

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抄録
わが国の自動車産業や電機産業の特徴の一つとして外注企業の系列化がある.この特徴を有する場合の多くは多段階の生産・在庫システムと考えて生産を指示する必要がある.こうした多段階の生産・在庫システムの生産指示方式は押出し型と引張り型の考え方に分類できる.一方, 多段階の生産・在庫システムを管理する場合の問題点として段階間での生産指示量変動と期末在庫量の増幅現象があげられる.本研究では押出し型に基づく多段階工程の生産指示方式に関して, (1)その基本モデルを構成し, 需要量変動と予測誤差変動が各段階の生産指示量変動および期末在庫量変動に及ぼす影響を明らかにし, (2)前述の増幅現象を抑えるモデルを構成し同上の関係を明らかにする.
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© 1980 公益社団法人 日本経営工学会
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