日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
最大原理による最適保全政策
太田 宏北川 洋彰加瀬 滋男
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1975 年 26 巻 1 号 p. 22-27

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抄録
Pontryaginの最大原理により, 時間的に機能が低下する機械や装置などの保全を行なう際の最適政策と機械の最適売却期日を決定した.この種の問題に対する従来の研究はすべて, 機械の生産率(production rate)をその時点での機械の払下げ価格(salvage value)に対する製品価値(output value)の割合として定義しており, 概念的にはきわめてとらえにくかった.われわれはこのような欠点を改善するため, 機械の生産率をたんにその時点での生産量(生産個数)で定義してから, 機能の低下として減価のほか生産率の時間的減少をも考慮した改善モデルを提案する.それから同モデルにもとづく最適な保全政策と機械売却期日を最大原理によって決定した.
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© 1975 公益社団法人 日本経営工学会
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