園芸学研究
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栽培管理・作型
花芽着き挿し穂を利用したポットマム生産
大石 一史深田 俊典奥村 義秀森岡 公一
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2003 年 2 巻 3 号 p. 187-191

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抄録
ポットマムの効率的な小鉢生産を目的として,花芽が分化した枝を挿し穂に用いる「花芽挿し」栽培について検討した.
「花芽挿し」の適期は,親株に対する短日処理を開始して2週間程度経過し,頂花の花芽が小花形成期に達した時期であった.実験に用いたスプレータイプのキクおよび一輪ギクともに,「花芽挿し」栽培によって栽培期間が大幅に短縮され,開花時にはコンパクトな草姿の植物が得られた.スプレータイプのキクの場合,「花芽挿し」栽培により着花数がやや減少したが,その中では多花性のイソギク交配種は着花数減少の程度が少なく,「花芽挿し」栽培により適すると考えられた.
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© 2003 園芸学会
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