園芸学研究
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育種・遺伝資源
四季成り性イチゴ品種の連続開花性と第1花房着生節位との関係
森下 昌三本城 正憲濱野 恵山崎 浩道矢野 孝喜
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2012 年 11 巻 2 号 p. 147-152

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抄録
四季成り性品種の連続開花性の簡易評価法を明らかにするために,連続開花性の強さとランナー子株の第1花房の着生節位との関係を調査した.第1花房の着生節位は採苗日および品種間で異なった.6/24区および7/16区では,5/14区に比べて,第1花房の着生節位が上昇した.第1花房の着生節位が高い品種で1株当たり総花房数が少ない傾向が認められた.6/24区および7/16区の第1花房の平均着生節位に基づいて供試品種を分類した結果,第1花房の着生節位と連続開花性の強さはよく一致し,着生節位が低い品種は連続開花性が強く,高い品種は弱いことが明らかになった.以上の結果から,四季成り性品種の連続開花性の強さを簡易評価する指標として,ランナー子株における第1花房の着生節位は妥当であり,評価のためのランナー子株の採苗日は,6月下旬~7月中旬が適していると結論された.
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