SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
芳香族ポリイミドフィルムの炭化過程にて生成するグラファイト前駆体の構造解析
毛利 文仁小林 幹明加藤 裕介小島 正寛西川 泰司大坂 恵一渡辺 剛
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ジャーナル オープンアクセス

2016 年 4 巻 2 号 p. 284-287

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抄録
ポリイミドが高温焼成よってグラファイト化する過程のメカニズムを明らかにするため、種々の焼成条件で作成したフィルムおよび粉末試料のX線回折の測定を行った。また、キャピラリー入りポリイミドを加熱しつつX線回折の測定も行った。その結果、分子配向性と焼成物構造に関する知見は得られなかった。一方、加熱温度を上げていくと面間隔16 Åの反射が消滅して、より低角側に強度の強いショルダーが現れた。このことと加熱時に起きているCOおよびCO2の脱離との関係を考察した。
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