2014 年 21 巻 1 号 p. 109-114
製品情報の共有と有効活用によって,製品開発コスト削減や期間短縮などを実現するとされるPLM(Product Lifecycle Management)システムは,グローバル競争を勝ち抜くのに必要といわれて久しいが,いまだ大企業においても認知度は低く,導入も進んでいない.日経ものづくりが行った「PLMシステムに対する実態調査」と,2011年に東海4県にある企業に対して独自調査を行った結果,過半数が「具体的にPLMというものをイメージできていない」ことが分かった.本研究では,商品企画,設計業務,開発プロジェクト管理の各プロセスに着目したPLMシステム導入イメージを具現化した上で,経営戦略にもとづくPLMとMOT(Management of Technology)の有機的結合に関する一考察を行なう.