日本集中治療医学会雑誌
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血管内連続ガス分析装置は臨床的に信頼できるか
山崎 光章中丸 勝人鈴木 衛榊原 年宏湖東 慶樹伊藤 祐輔
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1998 年 5 巻 4 号 p. 389-393

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抄録
体外循環装置を用いた心臓手術患者32例を対象に,体外循環開始前,体外循環中,体外循環終了後およびICU在室第1,2病日における血管内連続ガス分析値と間欠的血液ガス分析値とのバイアス,プレシジョン,相関性について検討した。PHは,全測定相においてバイアス,プレシジョンとも±0.05以下であった。PaCO2は体外循環中および循環終了後はバイアス値が大きかったが,その他の相では±0.3以下であった。PaO2は,体外循環中および循環終了後はバイアス値がマイナスに大きかったが,その他の相では±3.4以下であった。血管内連続ガス分析装置による測定値はPaCO2の体外循環中以外では,間欠的血液ガス分析値とよく相関した。
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