1998 年 1 巻 2 号 p. 200-205
院内汚染事故防止のため,「病院における隔離予防策:CDC1996」を導入することにつき検討した。とりあえず救命救急センターと感染症病棟の2部署において隔離予防策のなかの「Standard Precautions」を3か月間実施した。その結果,経費的に十分実施可能,職員の意識改革に有用,針さし事故は減少するなどのことがわかった。また,このガイドラインを実施していくうえでの最大の難問は持続的啓発活動であり,そのため実践部隊であるinfection control team(ICT)を組織することが必須と考えられた。