実験社会心理学研究
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PM評定尺度の再分析
三隅 二不二関 文恭篠原 弘章
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1974 年 14 巻 1 号 p. 21-30

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抄録
本研究は, 三隅, 他 (1970) による因子分析の結果, PM評定尺度として有効と思われる24項目について詳細な検討を加えたものである. すなわち, 24項目の因子的妥当性およびP尺度, M尺度の独立性を高める項目選択を意図して再分析したものである.
被験者は, 非監督的業務にある5, 200名. そのうちランダムに400名をえらび分析対象とした.
分析は, リーダーシップ行動24項目についての直交因子による検討を行ない, その結果に基づくグループ主軸法による因子分析, P尺度, M尺度の独立性を高めるための項目選択を行なった. 結果を要約すれば次の通りある.
(1) 3因子が見出された. 第I因子; 集団維持の因子, 第II因子; 目標達成の中の圧力の因子, 第III因子; 目標達成の中の計画性の因子
(2) 尺度構成にあたっては, P, M各8項目を用いることが好ましいことが示された. P尺度, M尺度の相関値はr=. 184を得た.
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© 日本グループ・ダイナミックス学会
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