日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
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組立ラインシステムの操業計画を考慮した経済性分析 : 他品種生産システムの経済性に関する研究(第1報)
平木 秀作
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1980 年 31 巻 2 号 p. 163-169

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抄録
生産システムの経済性を評価するにあたっては, システムの特性を十分考慮した適切な評価手順が必要とされるが, 本研究は他品種生産システムの経済性を, システムの特性を考慮し損益分岐点分析を利用して解析することを試みる.本報では, 他品種生産システムにおいて需要の季節的変動を操業計画と結びつけて解析した.費用を固定費, 変動費および複変動費に分解し, 操業計画と複変動費の関係を明らかにするとともに, 操業計画決定モデルの解法を与えた.また計画期間中の各品種の生産量の構成比の代替案に対する所要工数と収益, 費用, 利益の関係を求め, 利益を最大化する構成比を明らかにすることにより経済的経営活動を遂行するための指針を与えた.最後に, 経済性評価手順を示し, 数値例によりその有効性を検証した.
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© 1980 公益社団法人 日本経営工学会
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