抄録
企業体内では, 業務の発展に伴って事務システムの改善が頻繁に行なわれ, それに応じてEDP部門では対応するソフトウェアの更新に絶えず忙殺されている.本論文では, 各EDPプログラムをレイアウト(ファイル編成情報・データ構造の記述), ロジックユニット(入出力, 分類・突合せなどを扱うためのプログラム骨組構造・技法の記述)および項目処理部(各プログラム固有の項目処理形態・手続きの記述)の3部分に分割して, プログラミング作業を合理化する方法とそのためのソフトウェアシステムの構成を示す.この思想で作成されたFAST1システムは, 富士銀行システム開発部で使われ, その結果上記3部分に対応した形での分業が行なわれて, プログラマの負担も著しく軽減されプログラムの組織的な生産・管理が可能となっている.