岩手医科大学歯学雑誌
Online ISSN : 2424-1822
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原著
モアレ縞を応用した顔面の形態学的研究
第1報 無歯顎患者治療への指針
熊谷 啓二南舘 祐二松木 和彦八重樫 寿人岩渕 壮之助田中 久敏
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1982 年 7 巻 3 号 p. 210-218

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抄録

集合的に顔面を形づくっている解剖学的構造は, 通常そのおのおのが同時に成長発育し, また生涯を通じて機能時に互いに依存しあっている。この様な動的平衡において, 天然歯の喪失というようなある破壊的なでき事は, 残存する健常な部位の形態と機能に非常に大きな影響を与える。

無歯顎患者の顔貌は人工歯を適切な位置に排列することにより, 天然歯が存在した時と同じように回復することができる。したがって, 人工歯を用いて顔面形態とその機能の調和を作り出すことは, 補綴臨床では最も重要な生物学的挑戦である。

今回, 無歯顎患者の顔面の審美性を回復する指標を得るため, モアレトポグラフィーを用いて顔面の分析を試みた。

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1982 岩手医科大学歯学会
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