日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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C型慢性肝炎を伴った肝サルコイドーシスの1例
―腹腔鏡による診断と治療効果判定―
八木 千鶴子唄 安夫高木 大輔川村 修司亀田 幸男西内 明子瀬尾 敬進士 義剛興梠 隆
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1993 年 35 巻 8 号 p. 1894-1899_1

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抄録
 症例は66歳の女性.肝機能異常精査の目的で受診.HCV抗体陽性.画像検査で肝内に多発性SOL所見があり,腹腔鏡検査では肝表面に多数の黄白斑と数個の径10mmに達する大型黄白結節を認め,目標生検組織像で巨細胞を含む非乾酪性肉芽腫を確認してC型慢性肝炎を伴った肝サルコイドーシスと診断した.ステロイド治療開始2カ月後の第2回腹腔鏡検査で大型結節部が瘢痕性陥凹に変化し,治療効果を確実に判定することができた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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