日本消化器内視鏡学会雑誌
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微小胃癌の形態と内視鏡診断
村上 平
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1979 年 21 巻 8 号 p. 923-937

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抄録
微小胃癌とはそもそも胃癌をより早期に発見し,治療しようとした努力の結果であると共に,どの程度小さなものまで診断しうるかという診断の限界に挑戦した結果の現状を物語るものである.しかもこれがもつさらに大きな意義は,小さなもの程癌の初期の形態をより明確に保持し,発癌の状態・経過,さらに癌発生母地の問題までを知る多くの情報を与えてくれることである.一方微小胃癌についてはすでに何回か学会あるいは雑誌の特集で取りあげられてきたが,まだまだ症例数も少なく,このような観点が十分検討されていない.そこで著者はこのような見地から,微小胃癌70症例81病巣についての内視鏡診断上の特徴,胃内各部位の微小胃癌の形態等について検討を加えた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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